「えっ。僕の給料出ますよね!?」 粗利率の真実を知ったクルーの一言
コンビニはご存じの通り様々な商品・サービスを取り扱っています。
商売をしていくうえで利益を追求していくわけですが、商品によって粗利率が違います。
というわけで、今回はコンビニで売れると嬉しいものを紹介したいと思います。
① 粗利率とは
そもそも粗利率とは何ぞや。ってところから。
まず粗利とは、
粗利=売上-売上原価(=仕入のために支払った金額)
で計算されます。
例を挙げると
売上高が1000円で、売上原価が200円のとき、
粗利は1000円-200円=800円となります。
売上は1000円だけど、原価原価(仕入のために支払った金額)が200円なので、
粗利は800円という意味です。
そして粗利率とは、粗利 ÷ 売上高で計算できます。
粗利率は「売上高のうち、もうかった額の割合を大雑把に表す量」です。
例えば、売上高が1000円で、売上原価が200円のとき、
粗利は、1000−200=800円なので、
粗利率は、
800÷1000=0.8
つまり、80%です。
粗利率が高い商品が売れるお店ばかりだったらいいんですけどね。。。
一応気を付けないといけないのは、粗利=そのままの儲けというわけではありません。
ここから本部へのロイヤリティ、人件費や固定費を支払います。
支払って残った分が純利益となります。
純利益が多ければ多いほど、会社は潤います。
給料も増えるかもしれません。
・・・・まぁ中々増えないんですけどね。。。
②コンビニの商品といえば
コンビニの商品といえば、おにぎりやお弁当でしょうか?
結論から。
実はおにぎりやお弁当の粗利率は20%前後です。
単純に120円のおにぎりが1個売れると、
売上が120円。
粗利率が20%と仮定して、粗利を計算すると、
使う計算式は、
粗利 ÷ 売上高=粗利率
粗利X÷120=0.2(20%)
なので
X=0.2✖120で24。
おにぎり1個売ると粗利が24円となります。
ただしこの24円から本部にロイヤリティとして半分持っていかれ、
手元に残るのは12円。
この12円を積み重ねて人件費や固定費を支払います。
店長やる前は経営について勉強してなかったので、1日売上70万円とか聞いてたら、
めちゃくちゃ儲かってるやん!
と思ってました。
本当にコンビニは薄利多売です。
まだここには商品の廃棄とかが絡んできますが、今回は割愛。
③コンビニで売れて儲かる商品
粗利率が高い商品は、
日用品
- スマホの充電器といった電気小物
- 文具
- 衣料品
- トイレットペーパーや衛生・生理用品
- 化粧品
飲料
- ジュースやお茶にコーヒー
- ドリンク剤(レッドブル、モンスターなど)
ファーストフード
- からあげクン
- コーヒー
このカテゴリの商品の粗利率が45%〜53%です。
仮に2000円するスマホ充電器を1個売ると
2000円×粗利率53%=1060円の粗利です。
そこから半分ロイヤリティで持っていかれても530円の儲けです。
もし充電器売場で丁寧に相談にのっている従業員がいれば、そういうことです。
1個売れたら利益が大きいからです。
おにぎりやお弁当の売上がすべて日用品の粗利率で計算されたら・・・
とよく妄想してます。
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1か月のおにぎり、お弁当の売上300万円。
粗利率が20%だったら300万円×20%=60万円
粗利率が53%だったら300万円×53%=159万円
誰もがコンビニ儲かるからやろうとするよなぁ~とクルーとしゃべっています。
④コンビニで売れても儲からない商品
タバコ。お酒。
タバコは10%。
お酒は20%前後。
となってます。
520円のタバコ1個売ると
468円は原価で52円が粗利となります。
その52円の利益を本部と半分こするので、手元に残るのは26円となります。
特にタバコはほとんどが税金の塊なので、利益が最も少ない商品となってます。
想像したくありませんが、もしタバコが1カートン万引きされてしまうと、その分を取り返すのに、計算上タバコを180個売らないと収支がつきません。
⑤まとめ
粗利率の高い商品、低い商品と紹介してきました。
コンビニを初バイトとして選んでくれる学生が多いので、よくこの粗利の話をするのですが、ほぼ全員が驚きます。
「えっ。全然儲からないじゃないですか!?」
と。
「だから1個でも多く売りたいんや!」
1個でも多く買ってもらえるよう、日々努力の毎日です。